法令

危険物の類別ごとの混載可否を整理する

危険物の規制に関する規則第46条・別表第四に基づき、運搬時に類を異にする危険物どうしを混載できる組み合わせを整理します。

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危険物の混載可否は、類別どうしの組み合わせを1つずつ丸暗記しようとすると範囲が広くなりがちな分野です。今回は5つの組み合わせから正しいものを選ぶ設問を題材に、混載可否の全体像を整理します。

例題

危険物を運搬する場合、混載しても差し支えない組み合わせとして、次のうち正しいものはどれか。

  1. 第1類危険物と第2類の危険物
  2. 第2類危険物と第3類の危険物
  3. 第3類危険物と第4類の危険物
  4. 第5類危険物と第1類の危険物
  5. 第6類危険物と高圧ガス

正解は (3) です。

混載禁止の根拠条文

危険物の運搬時の類別ごとの混載可否は、危険物の規制に関する政令第29条第6号の委任を受けて、危険物の規制に関する規則第46条・別表第四に定められています。

危険物は、総務省令で定めるところにより、類を異にするその他の危険物又は災害を発生させるおそれのある物品と混載しないこと。(政令第29条第6号)

具体的な混載の可否は、規則別表第四が類別ごとの組み合わせで一覧化しています。

類別ごとの混載可否表

第1類第2類第3類第4類第5類第6類
第1類-××××○
第2類×-×○○×
第3類××-○××
第4類×○○-○×
第5類×○×○-×
第6類○××××-

○:混載できる ×:混載できない

混載できる組み合わせは、「1類⇔6類」「2類⇔4類」「2類⇔5類」「3類⇔4類」「4類⇔5類」の5パターンのみです。

各選択肢の検討

選択肢組み合わせ判定
(1)第1類と第2類✕ 混載不可
(2)第2類と第3類✕ 混載不可
(3)第3類と第4類○ 混載可能
(4)第5類と第1類✕ 混載不可
(5)第6類と高圧ガス✕ 高圧ガスはこの混載可否表の対象外(そもそも消防法上の危険物ではなく、別の法令(高圧ガス保安法)で規制される物品)

なぜ(3)が正しいか

第4類(引火性液体)は、第2類・第3類・第5類のいずれとも混載できるという、比較的柔軟な位置づけの類です。中でも第3類(自然発火性物質及び禁水性物質)と第4類の組み合わせは表の○に該当し、混載が認められています。

一方(5)の「高圧ガス」は、そもそも消防法上の「危険物」(第1類〜第6類)には該当しない別の規制対象(高圧ガス保安法)であるため、この混載可否表による「混載可能な組み合わせ」の一つとして扱うことはできません。

まとめ

混載の可否は、類別どうしの組み合わせを個別に覚えるより、「1と6」「2と4」「2と5」「3と4」「4と5」の5パターンだけが○と覚える方が効率的です。第4類はこのうち3パターン(2・3・5類)に登場する、混載相手が多い類である点も特徴です。

参考文献