性質・消火

ガソリンの性状を整理する

ガソリンの色・臭気・蒸気比重・水への溶解性・静電気など、乙4試験で問われる性状を整理します。

読了 4分 初級
  • #ガソリン
  • #性状
  • #臭気

今回は5つの記述から誤っているものを選ぶ設問を題材に、ガソリンの性状を整理します。

例題

次のガソリンに関する説明のうち、誤っているものはどれか

  1. 自動車ガソリン・工業ガソリンなどの種類がある
  2. 純度の高いものは、無色・無臭である
  3. 蒸気は、空気より重い
  4. 水には溶けない
  5. 電気の不良導体であるため、流動摩擦により静電気が発生しやすい

正解は (2) です。純度の高いガソリンは無色ですが、無臭ではなく特有の臭気があります。

ガソリンの一般的性状

項目性状
種類自動車ガソリン・工業ガソリンなどの区分がある
色純粋なものは無色。市販の自動車ガソリンは灯油等と区別するためオレンジ色に着色されていることが多い
臭気特有の臭気(石油臭)がある
引火点約−40℃以下
発火点約300℃
燃焼範囲約1.4〜7.6%
液比重約0.65〜0.75(水より軽い)
蒸気比重空気より重い(約3〜4)
水への溶解性溶けない(非水溶性)
静電気電気の不良導体で、流動・注入時の摩擦により静電気が発生しやすい

各選択肢の検討

選択肢内容判定
(1)自動車ガソリン・工業ガソリンなどの種類がある○ 正しい
(2)純度の高いものは、無色・無臭である✕ 誤り。無色は正しいが、無臭ではなく特有の臭気がある
(3)蒸気は、空気より重い○ 正しい
(4)水には溶けない○ 正しい
(5)電気の不良導体であるため、流動摩擦により静電気が発生しやすい○ 正しい

なぜ(2)が誤りか

ガソリンは、市販時には灯油や軽油などの他の油種と見分けやすいようにオレンジ色に着色されていますが、着色料を加えていない純度の高いガソリンそのものは無色です。ここまでは正しい記述です。

しかし、ガソリンは揮発性の高い炭化水素の混合物であり、特有の臭気(いわゆるガソリン臭)を持ちます。「無臭」という記述は、この特有の臭気という基本的な性状と矛盾しており、誤りです。

まとめ

ガソリンの性状を問う設問では、「色」と「臭気」をセットで問われることが多いですが、それぞれ独立して判定する必要があります。純度の高いガソリンは無色ですが、無臭ではありません。「無色・無臭」のように、色と臭気の両方を都合よく安全な方向にまとめた記述には注意しましょう。