性質・消火

第4類危険物の水溶性をまとめて数える

アセトン・灯油・酢酸など8つの物品から、水溶性液体だけを見分けて数える設問を題材に、判定の手順を整理します。

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第4類危険物の水溶性・非水溶性は、品名だけでは決まらず、物質ごとに個別に覚える必要がある分野です。今回は複数の物品から水溶性液体の数を数えさせる設問を題材に、判定の手順を整理します。

例題

次の危険物のうち、水溶性液体に該当するものはいくつあるか。

アセトン、灯油、酢酸、重油、トルエン、軽油、エチレングリコール、ベンゼン

  1. 5つ
  2. 4つ
  3. 3つ
  4. 2つ
  5. 6つ

正解は (3) 3つ です。

各物品の判定

今回登場する8物品を品名ごとに分類すると、次のとおりです。

物品品名水溶性
アセトン第一石油類◎ 水溶性
灯油第二石油類× 非水溶性
酢酸第二石油類◎ 水溶性
重油第三石油類× 非水溶性
トルエン第一石油類× 非水溶性
軽油第二石油類× 非水溶性
エチレングリコール第三石油類◎ 水溶性
ベンゼン第一石油類× 非水溶性

水溶性に該当するのはアセトン・酢酸・エチレングリコールの3つ、非水溶性は灯油・重油・トルエン・軽油・ベンゼンの5つです。

第4類危険物の主な物品の性状一覧

品名ごとの代表的な物品について、水溶性・比重・引火点をまとめると次のとおりです。

品名物品水溶性比重引火点
特殊引火物ジエチルエーテル×約0.71約−45℃
二硫化炭素×約1.26約−30℃
アセトアルデヒド◎約0.78約−39℃
酸化プロピレン◎約0.83約−37℃
第一石油類ガソリン×約0.65〜0.75−40℃以下
ベンゼン×約0.88約−11℃
トルエン×約0.87約4℃
アセトン◎約0.79約−20℃
メチルエチルケトン×約0.80約−9℃
酢酸エチル×約0.90約−4℃
ピリジン◎約0.98約20℃
アルコール類メチルアルコール◎約0.80約11℃
エチルアルコール◎約0.80約13℃
第二石油類灯油×約0.8040〜60℃
軽油×約0.8545℃以上
クロロベンゼン×約1.11約27℃
酢酸◎約1.05約39℃
第三石油類重油×約0.90〜1.0060〜150℃
アニリン×約1.01約70℃
ニトロベンゼン×約1.20約88℃
エチレングリコール◎約1.11約111℃
グリセリン◎約1.26約199℃
第四石油類ギヤー油×約0.90200℃以上
シリンダー油×約0.95約250℃
タービン油×約0.88200〜270℃
動植物油類なたね油×約0.90250℃未満

◎:水溶性液体 ×:非水溶性液体(消防法上の指定数量の区分による)

表のとおり、水溶性(◎)に分類される物品は少数派で、非水溶性(×)の物品の方が多く並んでいます。そのため、水溶性の物品(アセトアルデヒド、酸化プロピレン、アセトン、ピリジン、メチルアルコール、エチルアルコール、酢酸、エチレングリコール、グリセリンなど)を先に覚え、それ以外は非水溶性と判断する方が効率的です。

まとめ

水溶性・非水溶性の判定は、品名(第一石油類・第二石油類・第三石油類など)では決まらず、物質ごとに個別に覚える必要があります。非水溶性の物品の方が数が多いため、水溶性の物品を先に覚えておき、それ以外を非水溶性と判断する方が効率的です。